欲望がもたらす影響
私たちは日々、「もっと欲しい」「こうなりたい」と願いながら生きています。しかし、これまでの経験から、欲張れば欲張るほど、かえって手に入らないことが多いと感じています。
そもそも「欲」とは何でしょうか?それは人間の本能的な衝動であり、行動の原動力にもなります。例えば、生きるための食欲や睡眠欲、安全に暮らしたいという欲求、さらには自己実現を求める高次の欲求まで、さまざまなものがあります。これらの欲が適度であれば、私たちを成長へと導くものになります。
しかし、その欲が強くなりすぎると、執着へと変わり、自分自身を苦しめる原因にもなります。「絶対にこうなりたい!」「何が何でも手に入れたい!」と強く思いすぎると、心が緊張し、焦りや不安が生じ、かえってうまくいかなくなるのです。
『舌切りすずめ』に学ぶ、欲の持ち方
この話を聞いて、昔話の『舌切りすずめ』を思い出す人もいるかもしれません。
物語の中で、優しくすずめを助けたおじいさんは、お礼として「大きなつづら」と「小さなつづら」のどちらかを選ぶことになります。彼は欲張らず、小さなつづらを選びました。そして帰って開けてみると、中には宝物がたくさん入っていました。
一方、その話を聞いた意地悪なおばあさんは、「ならば大きなつづらを選べば、もっとたくさんの宝が手に入るだろう」と考えました。しかし、彼女が選んだ大きなつづらの中には、おどろおどろしい妖怪たちが潜んでおり、驚いたおばあさんは恐怖のあまり逃げ帰ることになってしまいます。
この話が示しているのは、「欲張ると苦しむ」というシンプルな真理です。おじいさんのように、欲に執着せず、自然な流れの中で感謝を持って選択をすれば、結果として豊かさを手にすることができます。しかし、目先の利益にとらわれ、大きなものを得ようとすると、逆に痛い目に遭うことになるのです。
他人を思いやる心がもたらす豊かさ

さらに、自分の利益だけでなく、他人のことを思いやる心、つまり利他的な心を持つことが、自分自身の豊かさにつながることが研究でも示されています。利他的な行動は、他者を支援し喜びを与えることで、自己の心理的な豊かさをもたらすことがある 。また、他人を助けることで生まれる感謝や信頼の輪は、結果として自分の生活をも豊かにするのです。
欲張らず、他人を思いやる生き方
私たちが本当に望むものを手に入れるためには、欲張らず、他人を思いやる心を持つことが重要です。焦らず、力まず、自然体で進んでいくことで、結果的に自分の目標にも近づくことができます。
今日もお読みいただきありがとうございました。ではまた次回、お会いしましょう。