槇原敬之「僕が一番欲しかったもの」から学ぶ、貢献と愛について

こんにちは。みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は少し唐突なテーマになりますが、 槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」 という曲についてお話をしたいと思います。

昨日、ふとした瞬間にこの曲を久しぶりに聴いたんですが、心にグッとくるものがありまして。今さらながら、その歌詞の深さに気づいたんです。私は46歳になるんですが、「ああ、この年齢になってようやくこの歌詞の意味が分かるようになったのかもしれないな」と思った瞬間でした。

そこで今回は、この曲の歌詞を通して感じた 「貢献」や「愛」 について、私なりの解釈や思いを皆さんと共有できればと思います。

シンプルなメロディーに隠された深いメッセージ

「僕が一番欲しかったもの」は、メロディーがとてもシンプルで、淡々とした流れの中で進んでいきます。一見すると何の変哲もないような曲構成なのですが、そのシンプルさが逆に歌詞の意味を強調しているように思います。

歌詞の内容を簡単に説明すると、主人公は「何か素敵なもの」を探しているんです。そして、それを見つけたときに「欲しいな」と思うんだけれども、それを自分よりも欲しがっている誰かがいることに気づきます。

最初は「いや、これは自分が欲しいんだからあげたくないな」と思うんです。でも最終的には、その人にあげてしまう。

そしてまた別の素敵なものを見つけたときも、同じようなことが起こります。結局、主人公はその「素敵なもの」を自分の手元に置かず、他の人にあげてしまうんです。

「欲しいもの」をあげた先に気づく本当に大切なこと

物語の最後、主人公はその旅路を振り返ります。すると、自分があげた「欲しかったもの」を受け取った人たちが、笑顔で喜んでいる姿 がそこにあったんです。

その時、主人公はようやく気づきます。

「ああ、これこそが自分が一番欲しかったものだったんだ」

この瞬間、私は深く感動しました。単に「良い話だな」というだけでなく、「これが貢献や愛なのかもしれない」と心にストンと落ちたのです。

貢献と愛は綺麗ごとではない

「貢献しよう」とか「愛が大事」とか、よく聞く言葉ですよね。でも、正直なところ私はこうした言葉に対して、ずっと疑問を抱いてきました。

「それって偽善なんじゃないか?」

「本当に無償の愛なんて存在するのか?」

そんなふうに思ったこともあります。

だって、誰かに何かを与えるとき、自分の中に少しでも「見返りを期待する気持ち」があったら、それは無償の愛とは言えないんじゃないか、と。

また、心にゆとりがない時は「与える余裕なんてない」と心を閉じたり、求めている人に気づかないふりをしている自分にも気づきます。

でも、この曲の歌詞の中で主人公は、確かに「欲しい」という気持ちと葛藤しています。「自分が欲しい、あげたくない」という気持ちを抱えながらも、最終的には誰かにあげてしまう。

この「葛藤」がとてもリアルで、私はこの部分にすごく共感しました。

貢献や愛って、最初から綺麗な気持ちでできるものじゃない と思うんです。欲しいと思う気持ちもあって当然。でも、その気持ちと向き合いながらも「誰かにあげよう」と決断することこそが、真の貢献や愛の形 なのではないでしょうか。

無償の愛とは「迷った時にあげること」

ビル・ゲイツやウォーレン・バフェット、イーロン・マスクのように莫大な資産を持つ人なら、無償の愛や貢献を簡単に実行できるのかもしれません。彼らは何十億円もの寄付をしても、自分の生活が困ることはないでしょう。

でも、私たちの多くはそうではありません。生活の余裕がない中で、「このお金を寄付したら次の食事が…」「この時間を誰かのために使ったら自分の時間がなくなる…」と、葛藤します。

そんな中で、迷った末に「それでもあげよう」と思えたとしたら、それこそが 真の貢献や愛 なのではないかと思うのです。

心のどこかで「自分も嬉しくなりたい」という気持ちがあっても、それでいい。 相手が喜んでくれるのなら、その行為自体がすでに愛なんだと、この曲を聴いて思いました。

貢献や愛は「あとから返ってくるもの」

この曲の主人公が最後に気づいたこと。

「誰かの笑顔を見ること、それこそが自分が一番欲しかったものだった。」

この感覚、すぐには気づけないことが多いんですよね。その瞬間は何も感じなくても、後になって「やって良かったな」と思える瞬間が必ずやってくる

貢献や愛は、その場で「良いことをした」と実感できるものではなく、 あとから心にじわじわと返ってくるもの なのかもしれません。

この曲を聴いて、私が心に決めたことがあります。

「迷ったときには、貢献を選んでみよう。」

「これをあげたら自分が損をするかもしれない」「今やるべきことなのか?」と悩むこともあるでしょう。でも、もしその時に「与える」という選択肢を選べたなら、それが自分にとって最終的に 「一番欲しかったもの」 になって帰ってくるかもしれないのです。

貢献や愛は、特別なことではありません。

欲しいものを自分のために取っておくのではなく、迷った末に誰かにあげてみること。その小さな決断の積み重ねが、最終的に 「自分が一番欲しかったもの」 を手に入れる道なのだと、この曲から学びました。

今後も人生の中で、さまざまな選択を迫られることがあるでしょう。その時には、この歌詞を思い出してみてください。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

みなさんの人生が、貢献と愛に満ちた豊かなものになりますように。

今日も素敵な一日をお過ごしください。

ラジオでも配信しています。良かったらお聞きください。

https://stand.fm/episodes/67b543e00dd60e3ed4e0ab63

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